特定非営利活動法人 西成後見の会
Ⅰ 事業期間
2005年5月10日~2006年3月31日
Ⅱ 事業の成果
2005年5月10日に法人登記を行い、特定非営利活動法人として事業展開することとなった記念すべき1年であった。
法人化後、本会の主事業である「後見人、保佐人、補助人及び任意後見人事業」については、これまで会員が実施してきた2名(後見1、保佐1)に加え、家庭裁判所より後見人の推薦依頼を受けた3名(後見3)についても、それぞれ会員2名ずつの複数推薦を行い、すでに1名については審判が下り、活動が始まっている。推薦に当たっては、従来からの「社会福祉士」という枠に加え、「介護支援専門員」「介護福祉士」「精神保健福祉士」資格者についても認めてもらうよう家庭裁判所に働きかけ、その了解を得ることができたことは大きな成果であった。
ただ、本会の望んでいる「法人としての受任(法人後見)」については、まだ認められず、これからの取り組むべき課題である。本年度はその準備として「後見人養成事業」を実施することができた。今後、さらなるアクションを行っていく必要がある。
任意団体期より継続実施している公開セミナー「西成後見の会セミナー」は通算6回目を迎え、79名の参加者を得て開催することができた。今後も、地域への啓発事業として、さらに充実させたい。
Ⅲ 事業の実施状況
1 特定非営利活動に係る事業
(1)後見人,保佐人,補助人及び任意後見人事業
【内容】会員が後見人、保佐人及び補助人となって、成年後見制度に
基づく財産管理及び身上監護を行った。
【実施場所】主に大阪市内
【実施日時】年間を通じて
【事業の対象者】被後見人、被保佐人、被補助人及び被任意後見人
(2)成年後見制度の利用を支援する事業
【内容】成年後見制度の利用に関する相談を受けた。
【実施場所】西成区内
【実施日時】年間を通じて
【事業の対象者】西成区民ほか
(3)成年後見制度等に関する啓発事業
【内容】西成後見の会セミナーPart6
「成年後見活動最前線!~取材から見えてきた課題と展望」
講師:読売新聞社編集局生活情報部 記者 島 香奈恵 氏
【実施場所】大阪市社会福祉研修・情報センター
【実施日時】2006年3月16日(木)18:30~20:15
【事業の対象者】一般(主に西成区内住民・専門職等)
(4)後見人等養成事業
【内容】法人後見が受任できる団体であることを外部に理解してもらうための重要な取り組みとして、法人化後、会員を対象した「後見人養成プログラム」を開始した。今年度については、法律・制度関係を4回、利用者理解と事例研究を3回、あわせて7回で1シリーズとして実施した。
日程 |
テーマ |
場所 |
講師 |
9月2日(金) |
成年後見制度の概要 |
大阪市社会福祉研修 |
弁護士 |
10月3日(月) |
成年後見人の職務Ⅰ |
白寿苑 |
弁護士 |
10月28日(金) |
成年後見人の職務Ⅱ |
大阪市社会福祉研修 |
弁護士 |
11月18日(金) |
福祉サービス契約と |
大阪市社会福祉研修 |
大阪市社協 |
12月22日(木) |
利用者の理解① |
西成区民センター |
沖田裕子氏 |
1月19日(木) |
利用者の理解② |
大阪市社会福祉研修 |
大阪城南短大 |
2月22日(水) |
利用者の理解③ |
大阪市社会福祉研修 |
弘済院付属病院 |
【事業の対象者】会員