2017年度より前岩間伸之代表理事のあとを受けまして代表理事に就任することになりました。前代表理事同様よろしくお願いします。
西成後見の会は、成年後見制度を活用しながら権利擁護の活動を地域で推進しようと2002年に発足し、2005年5月からは特定非営利活動法人として活動を続けています。さまざまな専門職の有志たちが集まり、専門職による「新しい市民活動の形」を創造しようと法人後見を中心とした活動に取り組んでいます。
西成後見の会の特徴は3つあります。一つには、「地域密着型NPO」という特性です。地域の人たちや各種団体・機関のみなさんと連帯・連携しながら、活動を推進していくことを大切にしています。二つ目は、「積極的権利擁護」の推進です。これは、生命や財産を守り、権利が侵害された状態から救うというだけでなく、本人の生き方を尊重するという考えです。「本人らしい生き方」と「本人らしい変化」を支えることであり、西成後見の会の理念的支柱として位置づけてきました。そして、もうひとつが冒頭にあげました専門職による「新しい市民活動の形」の創造です。専門職が自分たちの持てる力を少しずつ出し合い、それを地域貢献という形で還元していくという市民活動の推進です。
生活上のニーズのある人を地域でどのように支えるのか、社会情勢の変化や地縁や血縁が希薄化するなかで、新しい地域支援が求められる時代となっています。地域密着型NPOとして、支えあえる地域づくりに貢献していきたいと考えています。そして、会員が力を合わせて、アドボカシーを基軸としたソーシャルワーク実践の推進機関としても位置づけていきます。
私たちが理想する活動にはまだまだ距離がありますが、前代表の理念、方針を引き継ぎ、地道に会員一同取り組んでいきたいと考えています。この西成の地で多くの方々とのつながりの輪が広がればうれしく思います。
今後とも、ご支援のほどよろしくお願いします。